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医療法人社団 コスモ 千駄ヶ谷インターナショナルクリニック Sendagaya International Clinic

千駄ヶ谷駅から徒歩3分、予約優先の一般内科診療の他に旅行外来(トラベルクリニック)外国人診療を行っています。

ワクチンで予防できる感染症 各項目をクリックしてください

▍狂犬病について重要ポイント

  • 狂犬病に感染しても発病を防ぐことは可能ですが、発病すれば100%死に至ります。
  • 予防接種は重要です。
  • イヌだけでなくすべての哺乳類が感染します。
  • 米国などではコウモリからの感染があります。
  • 感染動物に咬まれないよう注意することが大切です。

▍狂犬病を予防するには

① 狂犬病ワクチン

<国産ワクチン>
狂犬病予防の予防接種は4週間隔で2回接種後、6~12ヶ月後に3回目の接種をします。

<世界スタンダードワクチン>
※verorab(サノフィ社製)、Rabipur(ノバルティス社製)を用いて1回目接種から7日後に2回目接種します。

予防接種をご希望の方は、こちらからご予約ください。

② 発病の予防

狂犬病に感染した動物に咬まれたときは、すぐに咬まれた部位を石けん流水で入念に洗浄してください。石けんがないときは水だけでもよいので、とにかく洗浄してください。その後なるべく早く病院を受診し、暴露後ワクチンを接種します。狂犬病に感染した場合、数回にわたる暴露後ワクチン接種で発病を防ぐことは可能ですが、いったん発病すると治療は不可能で100%死亡します。

③ 動物に手を出さない

海外では、日本国内にいるときと同じ感覚でイヌやネコ、現地の動物に軽率に手を出したりしないようにしましょう。

▍狂犬病とは(兆候・症状)

狂犬病はリッサウイルスの一種である狂犬病ウイルスに感染して発症します。潜伏期間は15日~1年以上とばらつきがありますが、1~3ヶ月で発症するケースが多く見られます。発症すると発熱、頭痛、倦怠感、食欲不振など風邪に似た症状が出ます。また、咬まれた箇所が痒くなったり熱を持ったりもします。その後、筋肉が緊張し、水などを飲もうとすると筋肉が痙攣するため、水を怖がるようになります。幻覚や不安感、興奮などがあった後、昏睡状態になって呼吸が麻痺して死亡します。症状が出てから1~2週間でほとんどの場合は死亡します。全世界で少なくとも年間5万人が狂犬病で死亡しており、1,000万人以上が狂犬病に感染してワクチン治療を受けています。

▍狂犬病の感染原因(発症地域)

狂犬病ウイルスは、狂犬病に感染した動物の唾液中に含まれています。狂犬病とは言いますが、イヌだけでなくネコ、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリそしてヒトなど、すべての哺乳類が感染します。感染した動物に咬まれたり、傷口や目、口などの粘膜をなめられたりすると、感染動物の唾液中のウイルスが体の中に入り発病します。体の中に入ったウイルスは末梢神経から中枢神経に伝わり、唾液腺で増殖します。

狂犬病による死亡の90%以上はアフリカの一部、アジア、中央アメリカ、南アメリカで感染しています。日本は、次の地域での狂犬病発生はないとしています。

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